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アイマス1時間SS

久々に1時間SSに参加。
たるき亭営業日誌へのリハビリも兼ねてます。
使用テーマは「掲示板」。一応、話題には「ダイエット」も。「特集」と「脱ぐ」もワードだけは使ってます。
使用アイドルは「星井美希」。響も一応いるけどね!

タイトルは「765プロの『掲示板』」
忙しくなった765プロのアイドル達はメールや会話以外でどんなコミュニケーションを取るのだろう?
そんなお話。
 
 
 
 
 
 
「ただいまなのー。」

日もすっかり暮れた頃、同じく小さな雑居ビルの3階に構える765プロの扉が開かれた。
開いたのはその事務所所属のアイドル、星井美希だった。


765プロの『掲示板』


「おかえりなさい。お仕事、結構時間かかっちゃったわね。
 プロデューサーさんから直帰させましたって連絡あったわよ?」

対して、美希に応えたのは事務仕事を片付けていた音無小鳥だった。
美希が帰ってくるとは思ってなかったのか、少し驚いたような表情をしている。

「うん。そのまま帰っていいって言われたんだけどね、ちょっと『掲示板』だけ見ておきたかったの。」

そう言って美希は事務所の端にあるに足を向ける。
向かった先には予定を書く為の大きなホワイトボードとは別に、キャスター付きの小さなホワイトボードがあった。
そこには色とりどりのマーカーで書かれた文字が躍っている。
よく見れば、それは765プロに所属しているアイドル達のイメージカラーと筆跡だということがわかるだろう。

「ああ、『掲示板』ね。今日も皆色々書き込んでたわよ。
 今日は美希ちゃん、現場に直接だったものね。」

美希の向かった先を見て、合点がいったという風に小鳥が頷く。
ホワイトボードに文字が足される様子を思い出しているのか、その表情は微笑を浮かべていた。
二人が『掲示板』と呼んだそのホワイトボードは765プロが本格的に忙しくなり始め、
なかなか皆で顔を合わせる機会がなくなった頃にプロデューサーが思いついたものだった。
ある日、事務所の皆の目標を書いて飾っていたホワイトボードを持ってきて裏返すと
皆が好きなことを書いて共有しあうコミュニケーションの場にしたいといったのだ。
最初は皆イメージが掴めなかったが、いざ使ってみると気軽に短い時間で全員と情報を交換できるので
アイドルという忙しい身としてはとても重宝し、あっという間に全員分のカラーのマーカーが用意されるに至った。
事務所に来なければ見られないという欠点はあったが、これ以上ない程にアナログなのでやよいや貴音も参加し易く、
それぞれの文字にそれぞれの性格が見られるのは個人的に美希も気に入っている点であった。
すっかり売れっ子となった765プロの面々にとって、この『掲示板』はいつしかとても大切な場となっていたのだ。

「さてさて、今日は誰が何を書いてるかなー?」

目を輝かせながら美希が『掲示板』を覗き込む。
何かを書き込む時は左端の上から順番に右端の下に書き込んでいくようルールが決められている。
一番最初の書き込みであろう一番上の左端には赤いマーカーで至って女の子らしい可愛い文字があった。

『昨日、お風呂入る前に服を脱いだらなんだか少し肉付きがよくなっていたような気がしました。
 体重計には怖くてまだ乗ってません。最近、グラビア特集とか少なくなったから油断してたかな……?
 うぅ、ダイエットしなくちゃダメかなぁ……。』

実に女の子らしい、そしてアイドルらしい春香の書き込みだった。
ただ、春香は定期的にこの話題を書き込んでくる。
その手の努力とは無縁な美希にとっては不思議な話ではあった。

『んっふっふー、今ならはるるんの二の腕とかおなかをタプタプし放題だね!
 亜美、今度はるるんの現場に突撃しちゃうYO!』

続いて、その下に書き込まれていたのは黄色のマーカーで書かれた元気な文字だった。
他にも小さな文字で「ヨイデハナイカーヨイデハナイカー」などとも書き込まれていて、騒々しい印象も受ける。
そこに亜美の変わらない様子が見て取れて、ついつい美希は微笑んでしまう。

『こら、亜美。悪乗りもそこそこにしときなさいよ?あんまりやり過ぎると春香が傷ついちゃうわ。
 あと、春香はあんまり無理なダイエットはしないようにね。食事制限とかは駄目よ?
 食べるものはきちんと食べて、その上で運動するのがベストね。』

次に書き込まれていたのは緑のマーカーで書かれたきっちりとした印象を受ける字。
内容もしっかりしていて、悪戯好きの亜美にきっちりと釘を刺しつつ、春香にアドバイスしている。
プロデューサーらしい律子の書き込みだった。

『春香ちゃん、ダイエットは誘惑との戦いよ。
 できるだけ近くに食べ物は置いちゃ駄目。
 律子さんの言う通り、きちんとご飯は食べないといけないけど、おやつは控えなくちゃいけないわ。
 そう、控えなくちゃいけないのよ……。』

そして、そのすぐ下には紫のマーカーで書き込まれた他の書き込みより崩した印象のある文字がある。
そういえば、あずさもちょくちょく体重を気にしている時があったなと美希は思い当たる節を思い返す。
その経験から来ているのか、最後の一行がいやに目を引いた。

『運動かぁ。あ、よかったらボクのロードバイク貸そうか?
 事務所に来るのに使ったらいい運動になるかも!』

その下には黒のマーカーの丸い文字が。
見た目は男らしいと王子様扱いのだが、ちょっとしたところに女の子らしさをしっかりと覗かせる真の一端が表れている。
それにしても、その提案は無理があると美希は少し首を捻った。
同じことを思ったのだろう。その書き込みのすぐ下に灰色のマーカーの小さい文字で書き込みがある。

『真ちゃん、春香ちゃんのお家は電車で二時間かかるんだよ?
 そんなに走ってきたら、アイドルじゃなくてアスリートになっちゃうかも……。
 あ、春香ちゃんにはこの間美味しいお茶が手に入ったから、淹れて冷蔵庫に冷やしておくね。
 ジュースの代わりとか飲んでもらえたら、ダイエットのお手伝いができるかも。』

春香のことを思ってお茶を淹れておく気の遣い方がとても雪歩らしい。
これなら春香のダイエットもうまくいくかもしれない。
それはそれとして、「美味しいお茶」というのはとても気になる。きっとおにぎりと合うに違いない。
後でメールででも聞いてみようかなと思ったところで、美希の視線はホワイトボードの一番下から一番上に戻る。
次の書き込みは臙脂色のとても綺麗な字だった。

『食事制限などとは恐ろしい。
 春香、そのような愚行は避けねばなりませんよ。人にとって食事とは全ての活力の源なのです。
 それを欠かすなど言語道断。手軽に効果が表れるやもしれませんが、先のことを考えれば取るべき手段ではありませんね。』

凄い迫力と説得力がその書き込みにはあった。
普段あれだけ食べている貴音の書き込みだからだろうか。
別に食事制限などする気はないが、仮にこれからすることになったとしたら美希の選択肢に食事制限というものはもうないだろう。
ついつい真顔になっていた美希が更に下に目を移す。
すると、今度は青いマーカーの真面目な印象を受ける文字が何処か申し訳なさそうに書き込まれていた。

『食事とは全ての活力の源、ですか。耳に痛い話ですね。
 やっぱり、私は食生活を見直すべきなのかもしれない。
 以前に比べれば自分で作るようになったとはいえ、まだまだ出来合いのものに頼ることも多いし……。
 あと、春香には私の知ってる運動を少し教えるわね。
 寝る前にできるような簡単なものだから、きっとそんなに大きな負担にはならないと思うわ。
 これが春香の役に立つといいのだけれど。』

ああ、ここにもなんだかよくわからない貴音の迫力に気圧された人がいたかと美希は笑う。
いつもクールな印象のある千早がこんなのことを書き込んでいるとどうしても少しギャップのようなものを感じてしまう。
それでも、以前に比べればそんな表情を見せてくれることも多くなった。
きっと昔の彼女ならこんな書き込みにも参加してくれなかっただろう。
あと、やっぱり千早と春香の二人の仲はとてもいいのが見て取れる。
それも美希が笑みを浮かべた理由だろう。

『いや、貴音は正直食べ過ぎだと思うぞ……。
 あれだけ食べてなんで春香と同じ悩みを抱えてないんだ……?
 あと、千早!そういうことなら自分に任せてよ!
 今度一緒にご飯食べよう!一人暮らし仲間としてたくさん料理を教えるぞ!』

青色の後には浅黄色でとても快活な文字が並んでいた。
あの貴音の書き込みに正面から突っ込めるのは響くらいのものだろう。
正直、同じことは美希も思わないでもない。人のことは言えないが、それでも貴音のあの食事量とスタイルの秘訣は未だに謎のままだ。
そして、千早の悩みに起因して何か面白い企画が持ち上がっているようだ。
その下の書き込みが更にその賑やかさを加えていた。

『それ、すーっごくおもしろそうかも!
 私も千早さんや響さんとご飯作りたいです!
 それに料理のことだったら、いつも歌のことでお世話になってる千早さんにちょっとでもお返しできるかなーって。』

オレンジ色の大きな文字が元気一杯に所狭しと書かれている。
誰かと一緒に何かしたいというのと恩返しがしたいというのはとてもやよいらしい。
素直にいい子だなぁと思えるところは忙しくなったところで変わっていないようだ。

『そうなると、会場は自然とやよいの家になるかしらね。兄弟達のこともあるし。
 まぁ、あれだけ人数がいれば料理の量もかなり要るし、色々作れて千早のレパートリーも増えるんじゃない?
 やよいの兄弟達はいい子達ばかりだから、心配は要らないわよ。』

その下、やよいの書き込みを具体化するようにしてピンク色の丸文字を使った書き込みがある。
やよいが何かを言ってそれを伊織が具体化するというのはよく見られる光景だ。
何だかんだで周りのことを気遣って行動できるのは流石だと美希は思う。
竜宮小町のリーダーとして相変わらず活躍しているのは、こういう所があるからだと思っている。

『どうせなら集まれるメンバーでご飯にしようYO!
 最近ご飯もなかなかお仕事一緒にならないと食べられないもんね。
 という訳で、真美が横に皆の都合書くとこ作っとくね。兄(c)スケジュール調整よろよろ→!』

そして、最後の書き込みはまた黄色のマーカーで書かれた元気な文字だった。
その横には同じく黄色のマーカーで作られた枠があり、ここ一週間程のどの時間が空いているか書けるようになっていた。
枠は13分割されており、それぞれの名前が真美の使うあだ名で頭にかかれている。
その枠の中に予定を書けということらしい。
美希は携帯を取り出すと仕事の終わり時間や学校のこと、オフの日等を考えて自分の分の枠を若草色のマーカーで埋めると最後に一言書き足した。

『ミキ的にもこの企画とっても楽しみなの!
 ミキは食べる専門だけど、おにぎりにすると美味しい具は持って行くね。
 だから、誰かミキにおにぎり作って欲しいって思うな。
 できるだけたくさん集まれるといいね。全員参加なら言うことなしなの!』

満足がいったように鼻を鳴らすと美希はマーカーの蓋を閉じて、脇にあるペン入れにマーカーを直す。
時計を見るとそれなりに時間が経っていたようだ。
元々来た時間が遅かったことあって、そろそろ帰らないと色々と拙い。

「小鳥!それじゃあ、ミキ帰るね。また明日なの!」

「はい、また明日ね。美希ちゃん。」

挨拶を済ませると美希は足取り軽く事務所を後にする。
明日は『掲示板』に何が書き込まれるのか。
そんなことを楽しみにしながら、美希は家路を急ぐのだった。
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まとめ【アイマス1時間SS】

久々に1時間SSに参加。たるき亭営業日誌へのリハビリも兼ねてます。使用テーマは「掲示板」。一応、話題

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おもしろ動画まとめ

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おもしろ動画まとめ
http://Fgj8F6zZ.osusumetube.com/Fgj8F6zZ/

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 初めまして。アイドルマスターのエロSSを書いています。

 事務所には美希(と小鳥さん)しかいないのに、掲示板の書き込みから全員分のイメージが浮かんで来る文章の書き方が凄く良いですね。
 忙しくても繋がってる765プロ。とても良いものを読ませて頂きました。

 それでは。
プロフィール

ニゴリP

Author:ニゴリP
細々とニコ動で活動しています。
ジャンルは遊戯王の架空戦記とノベマスです。
他にもお祭り参加作品がいくつか。
リンクのお願いはできないチキン野郎なので、もし「ティンときた」方がいらっしゃったらどんどん声かけてやって下さい。
アドレス出すことにしました。side_in_big◆yahoo.co.jpへ何かありましたらご連絡下さい。◆は@に変換お願いします。スカイプのIDなんかもこちらで。
ツイッター始めました!→nigoriP

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