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アイマス1時間SS……?

ごめんなさい、1時間とか嘘です。
キリのいいとこまで書こうと思ったら4時間かかりました。
一応、お題は「正義の味方」と微妙に「全力」。
個人的には正義と正義のぶつかり合いが戦いだと思うのです。
悪と断じてしまえるものは以外に少ないではないのかなと。

あ、あと色々ワードが出てきますが例の悪ふざけパンフレットに準拠+妄想で構成されていますので、色々微妙かもしれません。
パンフレットお持ちの方はニヤニヤできるかもだけど、持ってない方には?かも。
用語解説の要望があればコメントをお願いします。
文末にでも書きます。

タイトル
無尽合体キサラギ 正義の在り処
 

地球の外側、引力の影響を離れた場所にその姿はあった。
数は二つ。
互いに睨み合うようにして対峙する影。その片方は人型ものだった。
但し、その大きさは人とは比べ物にならず、金属質なその表面から兵器であることがありありと読み取れた。
「ハルカイザー」と呼ばれ、人類に恐れられているロボットのものだ。

一方、向かい合うもう一つの影はハルカイザーより更に異様だった。
まず、人の形をしていない。飛行機でも車でも船でもない。
全体的なフォルムとしては逆三角形だが、所々から突出するドリルや鎌、鉄球がバランスを崩していた。
究めつけは逆三角形の中心に集まるようにして存在する四つの顔だ。
「キサラギ」。そう呼ばれる人類の希望の星は広く知られている姿はとはかけ離れた姿をしていた。
それが「オーバーマスター」と呼ばれるキサラギの最終形態であることは限られた人間しか知らない。

「本当に大したものね、アミ、マミ。私を相手にここまで抵抗してみせたのはあなた達が初めてよ。希煌石(キラジェム)を手にしたのは偶然ではなかったのかもしれないわね。」

キサラギのコクピット内部にウィンドウが開く。
そこに映る冷ややかな笑みを浮かべる女性にアミと呼ばれた少女が応えた。

「そう言ってられるのも今の内だけだよ、ハルシュタイン!アミ達は絶対お前なんかに負けないっ!」

その続きを受け止めるようにして、マミと呼ばれた少女が重ねて叫んだ。

「そうだそうだ!マミ達には一緒に戦ってきたキサラギが、ミキミキが命を賭けて託してくれた『オーバーマスター』がある!絶対負けられないんだっ!」

叫ぶ二人の目にはウィンドウ越しにも伝わる強い意志があった。
その遺志を受けて尚、ウィンドウの向こうのハルシュタインは冷ややかな笑みを濃くするだけだった。

「こちらもここまできて負けられないのは同じ。いいわ、来なさい。私の認めし戦士よ。地球の命運を、いいえ、宇宙の命運をかけた勝負をしましょう。
 但し、易々と勝てるとは思わないことね。希煌石の対である『希照石』(テラジェム)を手に入れた今、ハルカイザーはもうあなた達の知るハルカイザーではないのだから!」

そう言葉を切り、先に動いたのはハルカイザーだった。
背部に装備された翼を一振りすると内蔵された慣性制御システムにより、その動きが前方へと向かう推進力に変換される。
キサラギに向かって突進しながらハルカイザーが腕を振り抜くと、瞬く間に一本の刀がその手に握られた。

「何もないところから刀が出たっ!?」

まるで手品でも見せられたかのような現象にアミが息を飲む。
対するハルシュタインは大したことでもないかのように笑ってみせた。

「無尽エネルギーを生み出す希煌石の対である希照石の特性は『吸収』。無限にエネルギーを蓄え続けるその力と宇宙のほぼ全域を支配する私の力を使えば、擬似的な無尽エネルギーを得ることは難しくない。
 あとはあなた達の『無尽合体システム』と同じよ?エネルギーを用いて物質を作るだけ。一から作るこちらと合体の補助に使うあなた達とは大きな違いに見えるかもしれないけれどね。それよりいいの?」

ハルシュタインが問いかける。
アミが驚いた一瞬の間にハルカイザーは刀を腰だめに構え、キサラギとの距離を急激に縮めていた。

「そのままだと串刺しよ?」

「そんなことさせるもんかっ!」

その問いかけに応えたのはマミだった。
手元のレバーを力任せに引くと、キサラギ背部のスラスターが火を噴き、ハルカイザーの刀の軌道からキサラギを逃がす。
キサラギが複座型であることがここで幸いした。

「あ、ありがと、マミ!」

「お礼は後っ!アミっ、ミサイル!」

「オッケー、いっけーっ!」

反撃とばかりにキサラギの逆三角の頂点から12発のミサイルが発射される。
狙うは刀を空振ってキサラギに晒している背中。
だが、ハルカイザーが振り返ると同時に虚空から現れた同じ数の杭に全てのミサイルは撃墜されてしまった。
そして、空けられた距離を詰める為にハルカイザーが再度翼を振る。
今度はアミもマミも回避を選ばなかった。
ミサイルを撃った側とは逆の頂点に装備されたドリルが回転を始める。
ハルカイザーに向けて突きつけると盛大な火花と共に刀とドリルがぶつかりあった。

「どうして?どうして希煌石を狙うの?どうしてそんなに宇宙を支配したいのっ!?」

刀とドリルが火花を散らす中、マミが叫んだ。
それは戦いを続けて来てマミがずっと抱いてきた疑問だった。

「そうだよ!そんなことの為にひびきんもミキミキも自分の星を失ったっていうのに!帰る場所を失くしたっていうのにっ!」

同じようにしてアミも叫ぶ。
アミもまた同じ疑問を戦いの中で抱いてきた。
ハルシュタインの侵略により、多くの人々が傷ついた。異星人の友達は自らの故郷を失った。
それだけではない。命を失う人すらいたのだ。戦いの中それを目の当たりにし、地球を守る為に戦う二人がこの疑問を抱かない訳はなかった。

「……『そんなこと』。そうね、あなた達にとっては『そんなこと』なんでしょうね。」

だが、その問いを受けたハルシュタインの声は普段以上の冷ややかなものとなった。
問いへの返しだと言わんばかりに刀でドリルを弾くと、体制を崩されたキサラギの反対側に刀が走る。
だが、刀はキサラギを刻むことなく、装備されていた鎌によって受け止められた。

「一つ、言っておくわ。私は宇宙を支配したいんじゃない。支配しなければならないのよ。」

刀を押さえ、動きを止めたところを見計らって、キサラギの下部から二つの鉄球が迫る。
ハルカイザーは刀を放棄すると、一回り小さい刀を両手に掴み、鉄球を弾きながら距離を取った。

「星間航行も儘ならないあなた達にはわからないわ。どれだけ宇宙に人は増えたのか。どれだけ人が宇宙に負担をかけているのか。」

鉄球を弾かれ、距離を取られたキサラギはならばとばかりに上部に装備された大砲の照準をハルカイザーに合わせた。
二つの砲門が火を噴く。だが、そんな単純な追撃が通用する相手ではない。
砲門の角度から軌道を計算したハルカイザーは先ほど作った刀を投擲。砲弾を自身に届く前に着弾させた。

「このまま人が好き勝手に営みを続ければ、いずれ宇宙は壊れてしまう。いずれ人々は自らの住む場所を失う。
 でも、そんな大事を誰一人として認識しない!だから、立ち上がった!私が統べる!私が率いる!私が治める!そうして人々の生きる場所を私が守るっ!」

その言葉と共に、自らの意思を通すかのように再度ハルカイザーは虚空から刀を握り、キサラギに肉薄する。

「だから、侵略したの!?そんなの皆の問題でしょ!話し合えばいいじゃん!ハルシュタインが決めることじゃないでしょ!」

「そうだそうだ!そんなの絶対おかしい!皆説明してくれなきゃ、そんなの分かる訳ないじゃん!」

勿論、そんな接近を許すアミとマミではない。
後ろに下がりながら、先程使った大砲の角度を調整、ハルカイザー向けて砲撃するとともに左肩部から進路を阻むようにミサイルを放った。

「説明?話し合い?そんな時間はないわ。人の意思が自ら統一されるのを待つほど、宇宙に時間は残されていない。私の頭脳ですら結論を出すのが遅過ぎたの。
 より短期間で、より効率よく、宇宙全域の人類を宇宙の崩壊を避けるように動かさなければならないのよ。」

だが、ハルカイザーも無鉄砲に肉薄した訳ではなかった。
最初に見せた動きはフェイント。その動きが砲撃を誘導し外させる。
それでも追尾性能のあるミサイルがハルカイザーに迫るが、砲撃に比べれば数段速度が遅い。
刀を構え一振りすると、その軌道に沿うようにエネルギーが走り、光となってミサイルと激突した。

「だからって、星を滅ぼしたり、命を奪ったりしなくたって!」

「人間を支配するのに一番早い方法は恐怖を教え込むことよ。まぁ、方法としては下の下だけれどね。
 もう少し時間があったなら、一つ一つ星を虜にする方法も採れたのでしょうけど。」

「……この悪党っ!」

その一言にハルシュタインは壮絶な笑みを浮かべた。
ミサイルを撃墜し、再度キサラギに迫ったハルカイザーのバイザーが怪しく光る。

「そう。『悪党』、ね。それでは聞くけれど。『正義の味方』さん?」

刀は振らせまいとキサラギの鉄球が伸びる。
鎖部分で刀を絡め取り追撃に鎌を横薙ぎに振るが、ハルカイザー頭部側面のリボンのような部分が伸びたワイヤーにこちらも絡め取られてしまう。

「他者の意向を無視し、支配することが悪だとそう言うなら、あなた達はどうなのかしら?」

その一言は酷くアミとマミには不吉に聞こえた。聞いてしまえば芯を折られてしまう。そんな予感だった。
その怯えの表れのように右肩部に装備されているドリルの内、小さいもの二つを伸ばし、ハルカイザーに向けるが、同じようにして今度は反対側のワイヤーに二本まとめて止められてしまう。

「あなた達の強さの源である『無尽合体システム』。その機能は『あらゆる兵装との融合・合体・強化』。面白い。本当に面白いシステムだわ、それは。」

でもね、とハルシュタインが言葉を切ると、ハルカイザーの顔がキサラギの顔に迫る。
それはあたかもハルカイザーがキサラギを、ハルシュタインがアミとマミの目を覗き込もうとしているようだった。

「知ってるのよ、私。アズサイズとユキドリルを取り込むのを見てたもの。その機能、『相手側の意思に関係なく合体させる』ことができるわね?」

「う、うるさいっ!」

これ以上聞く言葉はないというように。
もしくは、これ以上言葉を聞きたくないというように残された鉄球がハルカイザーに向けて飛ぶ。
だが、その鉄球は空いていたハルカイザーの左手にその付け根を掴まれるとそれ以上動くことができなくなり、完全に沈黙してしまった。

「『相手側の意思に関係なく合体させる』。さて、あなた達は私達と戦うという大義名分を振りかざして、その力を何度使ってきたのかしら?」

「違うっ!相手の意思なんか無視してない!皆ハルシュタインを倒す為だって力を貸してくれたんだもん!」

「地球に関してはそうかもしれないわね。でも、こちら側の怪ロボットについてはどう?イオリとタカネはあなた達に力を貸すとそう言った?
 可哀想に。そんな原型もない形に変えられちゃって。イオリもタカネも無理矢理な合体機構に巻き込まれて死んでなければいいのだけれど。」

「そんなこと!そんなこと絶対にないっ!パパが作ったシステムがそんな失敗するもんか!」

「そう?じゃあ、ミキなんかはどう?その力、あの子の『希魂石』(スピリジェム)を取り込んで得たものでしょう?
 いや、流石の私も希魂石があの子の中にあるとは思ってなかったなぁ。あの子の母星を滅ぼした時に見つからなかったから、変だと思ってたの。
 どう?あの子元気にしてる?母星滅ぼした時から体の中に持ってたなら結構密接にあの子と繋がってると思うから、取り出す時に力尽きてないといいのだけど。」

「お前ぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!」

「あらやだ、怒らないでよ。あの子と戦って希魂石を奪ったのはあなた達でしょう?」

「――――――――っ!」

その一言が引き金を引いた。
アミとマミの腕の腕輪型コントローラー、そこにある希煌石が今までにない輝度で輝き出す。
コクピット内のエネルギーゲージが最大量を超えて表示不能になる。
コクピットからあふれ出した輝きを纏うようにして、キサラギが輝き始める。
希煌石がアミとマミの激しい感情に応えていた。
そして、その輝きに応えるようにハルカイザーに身動きを封じられていたキサラギが抵抗を始める。
希煌石がキサラギに確かな力を与えていたのだ。

「あんな稚拙な挑発でこれほど反応を返してくるなんて……。純粋というのは本当に怖いわね。」

一方、反撃の狼煙を上げるキサラギを前にハルシュタインは未だにその笑みを崩さないままだった。
ワイヤーで押さえた鎌は着実にハルカイザーに迫り、ドリルは僅かにではあるが回転を再開している。
細かな力加減で均衡を保っていた鉄球と刀は刀の方から軋むような悲鳴があがっているし、鉄球と左腕の力勝負も徐々に押され始めている。
だが、ハルシュタインの口角は上がったまま。それどころか大きく声を上げて笑うと鋭い目をキサラギに向けた。

「本当にありがとう。アミ、マミ。あなた達のおかげでやっと求めていたものが手に入る。宇宙を救う為の力が。
 さぁ、その無限エネルギー、今こそ私のものにさせてもらうわ!」

それは想像だにもしない光景だった。
キサラギを全機関で押さえながらハルカイザーが口を開いたのだ。
まるで何かを食べるかのような動作だった。
否、本当に食べているのだ。
ハルカイザーが口を開いた途端、キサラギの動きが鈍くなる。
キサラギを包んでいた光が淡くなる。遂には完全に輝きは失われ、キサラギの動きは再度止まってしまった。

「な、何!?どうして動かないの!?キサラギッ!?」

「エネルギー残量0!?さっきまでゲージ振り切れるくらいあったじゃん!」

当然、突然の事態にアミとマミは驚きを隠せない。
沈黙したキサラギを前に呆然とする二人にハルシュタインの声が届く。

「言ったでしょう?希照石は希煌石の対。無限にエネルギーを吸収するものだと。あなた達に一気にエネルギーを放出してもらったところをこっちで吸収させてもらったのよ。
 いくら希煌石といっても、さっきみたいな使われ方しちゃうと波ができるからね。そこを吸収し続けていれば、まぁキサラギも動けないでしょう。
 要するに、『無限』同士のいたちごっこをどこから始めるかって話よ。あとはあなた達の腕にある希煌石本体を回収しておしまい。お疲れ様。宇宙のことは私に任せて頂戴。」

「そんな……。」

「マミ達、ここまでなの……?結局、地球は守れなかったの?」

ハルシュタインの言葉と動かないキサラギがアミとマミに絶望を運んだ。
そんな二人をよそにハルカイザーは動かなくなったキサラギを振り払い、右腕の自由を確保するとコクピットを切り開く為、キサラギのバイザー部分に刀を向ける。
その時だった。
 
……ジャ……アネ…ナン……テ…イ……ワナイ…デ……マタネ……ッテ……イッ…テ………。

「……一体これは?」

「な、何?何が起きてんの?」

「これ……歌?ミキミキが好きだった『relations』……。」

アミの言う通り、それは歌声だった。
たどたどしいながらも確かな旋律と言葉がある。

わかる。
直に目の前にしているハルシュタインにはこれが誰の歌のなのか。

知っている。
アミとマミはこれと同じ現象を一度体験している。
あの時は悲しみの歌だった。でも、今回は違う。
これは……

「キサラギが歌ってるっ!何か伝えたいことがあるんだ!」

「しかも、この歌、この歌詞!これって!」

アミとマミが目を輝かせてお互いを見る。
すると、その二人の間に立つように小さな半透明の姿が現れた。
ともすれば水着と間違ってしまうような露出の戦闘服、特徴的な若草色のカラーリング。
間違えようもない。その姿はアミとマミにとって、一生忘れられない人の姿。

「……あふぅ。こんな姿になってもゆっくり寝かせてくれないなんて、本当に手のかかる後輩なの。」

『ミキミキッ!』

それはこの最終決戦の為、命を落としていった筈の仲間の姿がだった。
ずっと一緒に戦ってきた仲間がそこで笑っていた。

「……どうしてあなたがそこにいるの?ミキ。」

突然の事態。
感動の涙を流すアミとマミよりも早く事態に対応したのはハルシュタインだった。
キサラギのコクピット内を移したウィンドウの先、空中に光る半透明の人影にハルシュタインは訝しげに問う。

「さぁ?ミキにもよくわかんないの。なんか、アミとマミがピンチだから助けにいってあげてって誰かに頼まれただけだし。
 多分、希魂石にミキの魂が乗り移ってたとかそんな感じじゃない?」

「ふふ、そう。本当に三希石はわからないことだらけね。宇宙を救った後にでも調べてみようかしら。」

「ふぅん、まぁそんなの好きにすればいいけど……」

そう言ってアミとマミの方を向いていたミキがハルシュタインの方を向く。
その顔からはさっきまでの笑顔はそこになく、ハルシュタインに対する怒りだけがそこに込められていた。

「一つだけ言っておきたいことがあるの。」

「どうぞ。さっきの無礼のお詫びに聞いてあげる。」

「アミとマミも聞いて。すっごく大事な話なの。」

「う、うん!」

「ちゃんと聞く!」

一度アミとマミに目線を向けてから、もう一度ハルシュタインの目をミキが正面から見据える。
胸に手を置いて自分の気持ちを確かめるようにして、ミキは口を開いた。

「ミキはね、希魂石を託す為に命を懸けたことを後悔してないの。ミキの気持ちは無視なんかされてないし、支配もされてない。
 今までキサラギに力を貸してきた人達も皆同じだよ。アミとマミに力を託すって。一緒に戦うって決めてた。皆、自分で決めたことなんだよ。」

「ミキミキ……。」

「ほんとに?ほんとに後悔してない?」

「うん、勿論なの。言ったよね?『地球の未来は託したの』って。あの約束破られちゃう方がよっぽど辛いの。」

アミとマミの不安そうな問い掛けにミキは満面の笑顔で答える。
そして、もう一度ハルシュタインに向き直る。

「地球の皆だけじゃない。アミとマミに関わって、皆変わった。イオリもタカネもヤヨイもマコトも!
 ……あなただってそうなんでしょ?ハルシュタイン!」

「……。」

表情は変わらない。顔には笑みを浮かべたまま。
だが、自身の根幹に関わることに触れられておきながら、あのハルシュタインが一言も返さない。
それはあまりにも決定的なことだった。

「アミとマミの輝かせる希煌石の輝きを見て!何度窮地に追いやっても立ち上がってくる二人を見て!
 『もしかしたら、自分の答えを変えてくれるかもしれない』って。そう思ったんでしょ!?」

「……あまりに不確定要素が過ぎるのよ。可能性も含めてアミとマミのことは認めているわ。
 でも、宇宙の全ての命のことを考えれば到底信じるには及ばない。私は私のしてきたことにかけて、失敗することはできないの。」

最後の一言に、初めてハルシュタインの顔から笑みが消える。
その瞳には絶望的な結果を知ってしまった故の悲痛なまでの覚悟が宿っていた。
その瞳がひどく寂しいとその時、アミとマミは感じた。

「……なら、アミが。ううん、アミとマミとミキミキとキサラギ、それに皆が見せてあげる!」

だから、アミは手を伸ばす。

「強制なんかじゃない。支配でもない。皆で合わせた力、『団結』の力を!」

マミが笑いかける。

「ふふっ、それでこそアミとマミなの。」

そんな二人にミキが笑う。

「……ふふ。ふふふふふっ。いいわ、来なさい『正義の味方』!あなた達の力、この『悪』に示してみなさい!」

そして、再度ハルシュタインが笑う。

「希煌石全開!!!」

「いっけーーーーー!!!キサラギーーーーーー!!!!!」

「くっ」

アミとマミに応えるようにキサラギが動く。
地球を巡る最後の攻防が始まった。
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プロフィール

ニゴリP

Author:ニゴリP
細々とニコ動で活動しています。
ジャンルは遊戯王の架空戦記とノベマスです。
他にもお祭り参加作品がいくつか。
リンクのお願いはできないチキン野郎なので、もし「ティンときた」方がいらっしゃったらどんどん声かけてやって下さい。
アドレス出すことにしました。side_in_big◆yahoo.co.jpへ何かありましたらご連絡下さい。◆は@に変換お願いします。スカイプのIDなんかもこちらで。
ツイッター始めました!→nigoriP

作ってきた作品はこちら。




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