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アイマス1時間SS 「流れる時間は止まらないから」

ツイッターを導入して参加しやすくなったので、初参加してみたよ!
お題は「開催」。
プロデューサーがハリウッドに行った後、帰ってくるまでの間はどうなってたの?
そんなお話。
1時間10分かかったけど、これってセーフ?

また一つ歓声があがる。
目の前の会場で行われていたフェスに決着がついたことをその歓声は告げていた。

「いよいよ、だね。」

その会場を見つめ、美希が呟いた。

「いよいよ、ですね。」

程なくして自分達が上がる舞台を見つめ、釣られるようにやよいも呟いた。

「うん。いよいよ、だよね。」

そして、二人の呟きに応えるように、自分の中の決意を確認するように雪歩が言った。
「FIRE BALL」。
IA大賞発表を前にしてノミネートされたユニットで行う実質的な頂上決戦。
その大舞台に三人は立とうとしていたのだ。



「雪星花」。
それが三人のユニットの名前だ。

「雪歩から一字とって『雪』。
美希から一字とって『星』。
そして、『弥生』は花咲く季節だから『花』。
そこから『雪月花』をなぞって『雪星花』。
自然の美しいものを例えるこの言葉が元ならアイドルらしくていいだろ?」

彼女達のプロデューサーはそう言って笑った。
その名前が表すように自然のまま自分達の魅力を発揮していった彼女達は一年前、IA大賞を受賞するに至ったのだ。
そして、現在。
ハリウッドに留学という形でプロデューサーを失ってなお、彼女達は一年前と同じ舞台にいた。
楽曲ランキング一位にして、各地区の特別なフェスも結果を残している。
前年度の知名度に支えられてとはいえ、プロデューサー無しにIA大賞に手を届かせようとしているのは彼女達だけだった。
そんな彼女達を指し、人々はこう言う。

「誰も敵わないトップアイドル。」

だが、そんな彼女達に挑むユニットがいた。



「雪星花」の三人がステージに立つと期待の表れとして歓声があがる。
その歓声に対抗するかのように、程なくして隣のステージからも同じような歓声があがった。
三人がいるステージからは隣のステージの様子を窺うことはできないが、わかる。
「雪星花」の三人を相手にして同じようにファンを湧かせることのできるユニットなど、一つしかない。
「竜宮小町」だ。

「あずさ達もスタンバイOKみたいだね。」

そう言って美希が歓声の方向に向けて視線を向ける。
その目は弓のようになっており、これから互いのステージを競うことを楽しみにしていることが一目で読み取れた。
「竜宮小町」と競うことが決まってから、美希はずっとこの調子だった。

「うっうー!伊織ちゃん達が相手ですから、しっかり集中していかないとっ!」

やよいがいつもの口癖と一緒に飛び上がる。
じっとしていられない様子だが、それが緊張から来るものではなく、期待から来るものであることはキラキラと輝く目を見れば一目瞭然だった。
やよいは最初こそ戸惑いを見せたが、勝負をするならば全力で楽しく。そう決めてステージに立った。

「うん。油断も加減もできない相手だもんね。全力でやらなきゃ、きっと勝てない。」

そして、目を閉じたまま雪歩が呟く。
その様子は最後の迷いを断ち切っているようにも見えた。
「竜宮小町」と競うことを最後まで躊躇ったのは雪歩だった。
理由は明白。「竜宮小町」には後がないからだ。

765プロは社長の方針により、一年でIA大賞の受賞に至らなかった場合、そのユニットは解散することになっている。
「竜宮小町」はIUを勝ち抜いたこともあり、二年目の活動を続けているが、あくまで特例であることは無視してはならない。
去年の失敗を無駄にしなかった律子の手腕もあり、順調にIA大賞に手を伸ばしてはいるが、それ故にIA大賞以外には手が届かなくなっている。
IA大賞を掴めるのは唯一つのユニットのみ。
この「FIRE BALL」で「竜宮小町」が「雪星花」に敗れるようなことがあれば、「竜宮小町」はおそらくIA大賞を獲得することができなくなる。
勿論、「雪星花」に対しても同じことが言えるが、前年度の覇者と受賞未経験のユニットならば結果は違ってくるだろう。
ならば、と考えるのは負かした相手をいつも思いやる雪歩からすれば当然のことだったのかもしれない。
だが。

「皆ー!今日のミキ達の相手はね、あの竜宮小町なの。
 ランキング的にはミキ達の方が上だけど、今までにないくらい全力で今日のステージやるね!
 ミキ達が初めて竜宮小町に挑戦した時にそうしてくれたみたいに!」

隣のステージに届かせるように美希が叫ぶ。
宣戦布告をして満足したのか、晴れやかな顔で美希がやよいにマイクを渡す。

「美希さんの言う通りです!元気200%で頑張りますね!
 真正面から全力全開で伊織ちゃん達にぶつかっちゃいますっ!
 その方がきっと私達も、伊織ちゃん達も、ファンの皆さんも楽しいですよね!」

満面の笑みでやよいが言う。
その笑顔のままやよいから雪歩にマイクが渡る。
締めを任されたことに困ったように笑いながらも、マイクを受け取って雪歩が一歩前に出た。

「美希ちゃんとやよいちゃんが言ってくれた通りです。
 もうすぐ帰ってくるプロデューサーの為にもIA大賞は譲りません。
 だから、竜宮小町と勝負するのに一番相応しい曲を用意しました。
 ……聞いて下さい。『チクタク』。」

かつて竜宮小町の為に歌った歌が、もう一度流れる。
IA大賞をその手にする為、最後の勝負がここに開かれる。
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